こんにちは、おみなです。
冬アウターの定番のひとつとも言えるダウンジャケットですが、さまざまなブランドがありますよね。
ダウンジャケットで名の通ったブランドを選ぶと価格も高くなります。
そんなダウンジャケットですが、ブランドによってどういった違いがあるのでしょうか?
今回は、おすすめブランドのそれぞれの特徴やおすすめポイントなどを徹底解説します!!
このブログでは、
・モンクレール、タトラス、デュべティカ、ヘルノはどう違うかわからない?
・ダウンジャケット選びに失敗したくない!
そんな方にピッタリの内容です。
今までさまざまなダウンジャケットを取り扱ってきた現役アパレル販売員の私が徹底解説します!
このブログを読めば、自分に合ったダウンジャケットのブランドがわかります!
ダウンジャケットおすすめ5選!!
ダウンジャケットと言えば、
<MONCLER> <TATRAS> <DUVETICA> <HERNO>
これらのブランドを思い浮かべる方も多いと思います。
そんな有名なブランドですが、どう違うのか、どんな特性があるのでしょうか。
ブランドの特性を知って、より自分のスタイルに合った最高のダウンジャケットを見つけましょう!

ちなみに、ダウンジャケットはなぜ暖かいのでしょうか?
ダウンジャケットは温められた空気を体の周りに溜めておくことで保温するので、空気を溜めておくことができ、その熱を逃さないダウンジャケットほど暖かいです。
ちなみに、ダウンの品質を表すFP(フィルパワー)とは、ダウンを押したときに跳ね返ってくる復元力を数値化したものです。
つまり、この数値が高ければ高いほどたくさんの空気を溜めておくことができるので、フィルパワーの数値が高ければ、同じ防寒着であっても注入するダウンの量が少なくて済み、軽くて暖かいダウンジャケットが作れます。
また、ダウンジャケットの素材表記でダウン〇〇% フェザー〇〇%と記載されているタグを見た方も多いと思います。
ダウンとは、胸のあたりから取れる羽毛でたんぽぽの綿毛のようなふわふわとした部分です。
ボール状になっており、その羽枝が空気を含み保温性が高まります。
ダウンの割合が高いほどフィルパワーは高くなりますが価格も高くなります。
またフェザーは翼などから取れる羽のことを指します。
湾曲した芯があり、弾力性があり崩れにくいですが、空気を含みにくいのでフィルパワーは低く、価格も安いです。

ダウンとフェザーの割合で、どれだけ暖かいダウンジャケットなのか、ある程度見分けることも可能です。
さて、本題に入ります。
MONCLER
ダウンジャケットと言えばこのモンクレール!!と思っている方も多いのではないでしょうか。
スポーティなイメージがするダウンジャケットですが、モンクレールだとラグジュアリーなイメージが先行します。
そんなモンクレールですが、どんなブランドでどんな特性があるのでしょうか?
まず、ブランドの始まりは1952年登山用具ブランドとして創業しました。
登山家のためのテントや寝袋などの登山用装備やその衣類を手がけていましたが、地元の著名な登山家の目に留まり、登山家のための機能性にこだわった防寒着の開発に着手します。
それがMONCLERの代名詞とも言われるダウンジャケットの誕生になるのですが、その後も1968年のグルノーブル冬季オリンピック、フランスのスキーチームの公式メーカーとなったことにより、一段と知名度を上げていきます。
ダウンジャケット特有の着膨れを抑え、見た目のシルエットにもこだわり、保温効果などの性能はそのままに身体に沿ったタイトな美しいシルエットを再現するためにデザインを刷新し、グラム単位でのダウン配分で製造できる技術を開発します。
1980年代には、世界中のセレクトショップで商品が置かれるようになり、こだわり抜いたデザインと製品づくりが世の中に支持され、ラグジュアリーブランドとしても不動の地位を確立しました。
ダウンとは水鳥の胸あたりから採取される軸を持たない羽毛のことを言います。
陸鳥は胸の毛が少なく、羽が大きいためダウンジャケットには向かず、水鳥が使用されています。
水鳥の羽毛ならどのような水鳥でも良いというわけではなく、グース(ガチョウ)とダック(アヒル)の2種類の水鳥の羽毛になります。
モンクレールのダウンはホワイトグースの産毛だけで作られていて、使用しているダウンは最高品質のブランドダウンであり、仏企画協会が最高品質のダウンであることを認めるキャトルフロコン(4Flocons)マークを取得しています。
キャトルフロコンに認定されるにはフィルパワー断熱力が最も高い収穫したばかりの真新しいニューダウンであることが必要です。
ニューダウンは1羽からたったの30gしか採取できない非常に希少なもので、キャトルフロコンしか使用できないモンクレールのダウンは限られた数しか生産できない希少なものです。
キャトルフロコンを使用すれば一定の体積あたりの密度が高いため、保温性に優れ、非常に軽いダウンジャケットが作れます。
モンクレールのダウンジャケットは、早く購入しないと無くなる、実際に着る時期に探すと欲しいものは残っていないイメージです。

希少な大量生産できないキャトルフロコンから作っているので納得です。
TATRAS
2006年よりミラノに拠点を置き、イタリア、ポーランド、日本とのコーポレートブランドとしてスタートしたイタリア初のブランドです。
特定の一人のデザイナーがいるわけではなく、デザインを行なっているのはイタリアのフリーランスデザイナーやプロのデザインチームなど世界的なネットワークを駆使してアイテム開発を行なっています。
「in everywhere」をブランドコンセプトに「機能性」「洗練された」「唯一無二」という3つの普遍的テーマを生かした造形美をタトラスは追求しています。
また、タトラスは素材にもこだわっており、ダウンはポーランド産のホワイトグースを使用、ダウン90%フェザー10%の高品質です。
また、ポーランド産のホワイトグースは体格が大きい分、良質で大きなダウンボールがとれるので、高いフィルパワーを誇っています。
そのため、細身のシルエットでも軽くて暖かいという機能性を保ちつつ、エレガントなシルエットを実現しています。

カジュアルだけど、エレガンスな大人カジュアルにピッタリです。
DUVETICA
2002年にイタリアで誕生したデュべティカの創業者であるジャンピエロ・バリアーノ氏はモンクレールの社長を経験し、独立してデュべティカを立ち上げました。
使用するダウンは全てフランス産のものを使用し、縫製はクロアチア、ブルガリなどで行われています。
フランスの南仏地方で最高級のフォアグラ用に飼育されたグレーグースダウンのみを使用しています。
またその中でも上質な一部のみを使用しています。
そんな素材を用いたダウンは縫製にもこだわっています。
ヨーロッパ内のダウンジャケットにおいてトップクラスの技術を持った工場のみで製造されており、徹底した品質へのこだわりが伺えます。
また、デュベティカの特徴はなんと言ってもカラーバリエーションが豊富なことと、カジュアルな雰囲気のデザインが多いということです。

きれいな配色のものが多いので、カジュアルに個性的に着こなしたい方にはピッタリです。
HERNO
ヘルノはイタリア北部のマッジョーレ湖近くの谷間の町、レーザで、1949年に誕生しました。
常に強い風と雨が降る気候の土地で、創業者のジュゼッペ・マレンツィは街の気候に合わせたレインコートを作ったのがブランドの始まりです。
また、レーザは品質の高い衣類を生み出す職人が多い町です。
現在はダウンジャケットで有名ですが、もともとはレインコートで有名でした。
第二次世界大戦に従軍していた創業者は退軍後、その経験からコートの防水にヒマシ油を使うことを考案、その性能の高さからヘルノのレインコートは瞬く間に評判になりました。
更にスポーツ愛好家だった創業者は競技者に対して高い敬意を表していたことから製品に高い機能性を求めました。
また、共同経営者の創業者の妻、アレッサンドラ・ダイアナの意向もあり1960年代は女性向けのカシミアのコート、ジャケット、ドレスなどを手がけます。
このような背景から、ヘルノは長年培ってきた歴史と伝統、そしてクオリティーの高さを大切にする老舗ブランドです。
そして、ヘルノのダウンは抜群の防寒性や驚くほど軽い着心地とカジュアルに見せないのが最大の魅力と言えます。
なかでもヘルノのダウンジャケットは、着膨れすることがありません。
というのも、通常ダウンジャケットは羽毛を詰めた「ダウンパック」を注入して作られています。
しかし、ヘルノは高度な職人技術を要するダウンを直接注入するダウンプルーフ加工という製法をほとんどのモデルに採用しています。
ダウンパックは羽毛を出にくくさせるメリットがありますが、着膨れするデメリットもあります。
通常、ダウンを直接縫い目から入れるとダウンが出てきてしまう恐れがありますが、ヘルノは職人の高い技術が必要とされるこの製法で、保温性はもちろん軽量かつ着膨れして見えないすっきりとしたシルエットを実現可能にしています。
ドレスの上に羽織れるダウンジャケットとして富裕層の間で話題になったほどです。

ブランドマークが目立たないので、ブランドを主張せず、さりげなく着たい方にはおすすめです。
まとめ
代表的な4つのブランドをご紹介しましたが、いかがでしたか?
以下に特徴をまとめてみました!
ブランド | 品質 | 歴史 | シルエット特徴 | おすすめポイント |
MONCLER | 最高品質のキャトルフルコン | 約70年の歴史がある | 体のラインをきれいに魅せるデザイン性の高さ | ラグジュアリーブランドの地位を確立している |
TATRAS | 高いフィルパワーを誇る | 歴史はまだ浅い | ボリュームを抑えた細身シルエット | 大人カジュアルスタイルにはピッタリ |
DUVETICA | 最高品質のグレーグースダウンのみを使用 | 歴史はまだ浅い | カラーバリエーションが豊かで細身なシルエットが多い。 | カジュアルに着こなせる |
HERNO | ダウンプルーフ加工で保温性とファッショナブルを兼ね備えている | 70年以上の老舗 | なんと言っても着膨れしない | フォーマルな印象で着こなせるデザイン多い。 |
それぞれのブランドにそれぞれの良さがあるので、ラグジュアリーに着こなしたいのか、カジュアルに着こなしたいのか、またはカジュアルだけどエレガンスな大人カジュアルに着こなしたいのかなど、着こなすイメージで選んでも良さそうです。
また、ブランドそれぞれにデザインの特徴もあるので、上記を参考にしていただきショップに行って実際に袖を通してみるのが1番おすすめです!
ぜひぜひ参考にしていただけると嬉しいです。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
おみな
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